- “Otaku”企画 vol.1 -
 
 
 
 

「ナノグラスコーティングさんに出会った話。」

 
 

 

 

木地師を全国区に、そして世界へ。そんな想いを持って始めたブランドたち。木地師としてどう表現していけるか…そんなことを考え続けていました。私たちの山中の『漆器』は多くの場合表面が漆を施され、私たち木地師の仕事である"木”の部分は内側に隠れます。それは同時に、私たち木地師の存在も工芸の工程に隠れていたということ。
 
今回匠頭漆工として自分たちのブランドを作る際、やっぱり木地を活かす、木を活かすということの重要性を再認識し、研究を重ねました。そして沢山の寄り道の後、とうとう出会えたのがこの表面が透明な”ナノグラスコーティング”。
"Otaku" 企画記念すべき第一回は、私たちの想いをカタチにした ナノグラスコーティングさんとの出会いのお話。
 
 
 
 
 
 
 
 

ナノグラスコーティングってそもそも何?

 
 
私たちが研究の末出会ったこのナノグラスコーティング。”ナノ”って付くけどそもそも何だ?
実はこのナノグラスコーティング、とっても優秀な素材! なんでも、”業界最先端技術”で作られた”世界最高水準”のコーティングらしい…(既に立派な冠…) そして何よりも”環境に優しい”これが私たちにとっても非常に大切なポイントでした。
 
ちなみに木工芸で一般的に使用している透明なコーティングは”ウレタン加工”と呼ばれるもの。同じ透明なコーティングですが、見た目、手触り、機能も全く異なります。今まで当たり前に使用されてきたウレタン加工は、ナノグラスコーティングに比べ表面を覆ってしまうこと、劣化が早いこと、カレーやラー油などの色素が沈着しやすい欠点がありました。
 
ナノグラスコーティングは、まさしく”ナノ”粒子のガラス成分が木素材の表面の超細部の凹凸に入り込みます。これにより表面が均一化し、従来の薄膜のような“覆ってしまう”加工ではなく、自然な形でコーティングすることに成功。木地師として目指した木の色や美しさ、味わいを丸ごと活かしたままのコーティングを可能にしました。
これ、本当に比べてみたら実感しますよ!!!
 
 
 
 
 

優秀すぎてどうしよう…四大耐性!

 
 
表面の細かい凹凸にナノレベルの粒子が入り込むことで、より強度が高くなり木が持つ自然素材の不安定さを解消。
耐久性:器そのものの強度をUP。
耐水性:水もつるんとはじきます。
耐油性:油もぷるんとはじきます。
耐熱性:まさかの!家庭用であれば食洗器、食器乾燥機使用可能。
写真のように、表面を液体がすべるので、お手入れが本当に簡単なんです。
 
 
 
 
 

少量の洗剤でさっと落とせるって本当??

 

 
本当です。
こびり付きやすいカレーを入れても、ステインが強いワインや色素が強いコーヒーや紅茶を入れても、表面でぷるっと弾くためお手入れはとっても簡単!
 
使用後はさっと洗い流し、柔らかい素材のもので少量の洗剤を付け撫でるように洗ってあげてください。騙されたと思ってやってみてください。感動します。しかも、家庭用の-80℃のものであれば食洗器、食器乾燥機もご使用になれるんです。
是非毎日沢山使って、食卓の相棒にしてあげてくださいね。
 

 
 
 
 

安全でかつ環境に良い素材って素敵すぎる

 
 
ナノグラスコーティングは今までのコーティング材に成しえなかった高硬度・耐候性・作業性を重視して開発された一液型無機コーティング材です。しかも溶剤を使用せず、空気中の温度・湿気により硬化反応(分子結合)する新しいタイプ。現代環境汚染につながるとして問題になっているVOC(Volatile Organic Compounds=揮発性有機化合物)や、有機塗料などに使用されている内分泌攪乱物質(環境ホルモン)も全く含まない非常に安全な素材です。
人にも環境にも優しいなんて、こんな素敵なことはありません。 
 
 
ナノグラスコーティングで実現した、"木"を存分に味わえる器たち。
是非めいいっぱいお楽しみくださいね。
 
 
 
 
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