- “Otaku”企画 vol.5 -
 
 
 
 

「誕生日の木とケルト占星術の話」

 
 
2020/08/05

 

 
 

実は、あなただけの木が日本にも世界にもあることをご存知でしょうか。もっともっと木を身近に感じて欲しいから、“Otaku"企画第5回の今回は、ちょっと趣向を変えて“木”にアプローチ!!!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

誕生日の花ならぬ、誕生日の木

 
 
 
日本で『誕生日の木』が正式に制定されていることをご存知でしょうか。実はこれ、2003年に 社団法人日本植木協会 の「日本列島植木植物園」の活動の一環として定められたもの。意外と最近なんですね。なんでも、 故事来歴や季節感をもとに「誕生日の樹365日+1の制定委員会」によって選出されたのこと。いつの時代も自然の流れに身を委ね、寄り添っていくものなんですね。
花が咲くもの咲かないもの。実が付くもの付かぬもの。一口に木といっても、その存在は千差万別。是非、あなたが生まれた日の木を調べてみてください。星座や血液型のように、その木が持つ力が人生の助けになるかもしれません。誕生日の樹365日+1はこちら
 
 
 
 
 

ちなみに、匠頭漆工で主に使用している木の中で誕生日があるのはこちら!

 
檜 ひのき Japanese Cypress : 12月18日
水目 みずめ Japanese Betula Grossa : 2月23日
桜 さくら Japanese Cherry : 4月16日
栃 とち  Japanese Horse Chestnut : 5月10日
楢 なら Japanese Oak : 10月21日
 
 
 
 
 
 
ちなみに、日本列島植木植物園では毎日その日の誕生日の木がどこで見れるかのマップも公表しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ケルト占星術が伝える守護樹

 

 

 
 
 
 
 
世界に目を向けてみると、遥かずっとずっと昔から人と木の関係は既に強固なものだったことが分かります。特に木との関係が深かったのは、紀元前3000-2000年頃にケルト文化を形成、紀元前7世紀頃に中央アジアからヨーロッパに移り住んだとされる ケルト民族。音楽や美術の才能に長けており、現在でもアイルランドなどヨーロッパの一部にその文化は現存しています。現存のものが本筋の文化のものと同じかどうかは諸説ありますが、何にせよ5000年もその精神が受け継がれる文化…感嘆を通り越し、私たちの思考や想像も超えてゆきます。ちなみに、私たちに耳馴染みがあるケルト音楽と言えばエンヤ。あの独特な空気感は遥か遠い歴史からきていたんですね。
 
そして、このケルト文化遺産の一つとして有名なのがケルト占星術。これが”樹木”の占いなんです。歴史資料によると、ケルト民族は自然、特に樹木を敬い樹木によって様々なことを決めていました。この占いは私たちが暦として使っている12か月ではなく、1年365日を人間の根本のバイオリズムである月の周期(=28日)に合わせて13か月に分けています。そして、各月を象徴する「守護樹」が定めてあるのです。これを「樹の暦」と呼び占星術として使用していたようです。
 
 
 
image by tarot.com
 
 
  1月の樹[12/24 -   1/20] : カバの木 Birch
  2月の樹[  1/21 -   2/17] : ナナカマド Rowan
  3月の樹[  2/18 -   3/17] : トリネコ Ash
  4月の樹[  3/18 -   4/14] : ハンの木 Alder
  5月の樹[  4/15 -   5/12] : ヤナギ Willow
  6月の樹[  5/13 -   6/  9] : サンザシ Hawthorn
  7月の樹[  6/10 -   7/  7] : オーク Oak
  8月の樹[  7/  8 -   8/  4] : ヒイラギ Holly
  9月の樹[  8/  5 -   9/  1] : ハシバミ Hazel
10月の樹[  9/  2 -   9/29] : リンゴ Vine
11月の樹[  9/30 - 10/27] : キズタ Ivy
12月の樹[10/28 - 11/24] : アシ Reed
13月の樹[11/25 - 12/23] : ニワトコ Elder
 
 
 
 
 
 
あなたを守ってくれる守護樹はなんだったでしょうか。ハシバミはヘーゼルナッツの木、ニワトコは現在ハーブで人気のエルダーフラワーの木と同じ属種などなど…実は私たちの生活のあちこちで身近に存在する木ばかりですね。それぞれの木が持つ表情や木言葉など、様々な角度から木は私たちに安心を与えてくれます。色々なものが目まぐるしく変化していく今日ですが、何千年も前から変わらず在り続ける木々を思うと、なんだか少し安心します。是非、ご自分の守護樹のことについて色々と調べてみてくださいね。
 
 
 
 
 
 
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